皆さんは妊娠高血圧症候群をご存知でしょうか?これは、妊娠後期である20週目以降に血圧を測った時に、非妊娠時と比べて異様に数値が高かったり、蛋白尿となると妊娠高血圧症候群と判断されます。

かつては妊娠中毒症と別の呼び方がされており、その項目も「高血圧」「蛋白尿」「むくみ」と3つから構成されていたのですが、むくみは妊娠中に普通に起こるものとして対象からは除外され、今は高血圧と蛋白尿の2種類となっています。

この妊娠高血圧症候群に妊娠後期になってしまうとどうなってしまうのか。例えば、常位胎盤早期剥離と言った大量出血をもたらしたり、お腹の赤ちゃんに適切に栄養が送られなかったりと様々です。

また当然高血圧な訳ですから、妊婦さんの体調にも変化が生じやすいので注意が必要です。妊娠高血圧症候群は妊娠をすると誰しもかかると言うものではなく、なりやすい体質、全く心配が無い体質などそれぞれ異なります。

なりやすい体質な人の場合、これまでに不摂生などが原因で糖尿病、高血圧などの病歴がある方。さらには、糖尿病までとは行かないけど脂肪が極端に多かったり、ストレスを溜め込みやすいタイプも要注意です。

特に、糖尿病は一度かかってしまうと、完全に治すのは不可能だとされています。まずは食事を見直してかからないようにする事が大切。甘いものが大好きだと言う方は、なるべく控えるようにしていきましょう。

気虚な方の場合は?

気虚タイプは、高血圧にこそなりにくい体質であるものの、気を付けなければいけないのが蛋白尿です。

通常蛋白尿と言うと、塩辛い食事を多く食べるようになった結果塩分の過剰摂取が原因であると考えられていますが、気虚タイプがなる原因はやはり固摂作用が失われている事が原因となります。

つまりこれはどういう意味かと言えば、元々元気や気力が無く少食で栄養も低下しがちであるために、気が弱くなってしまってそれが体調となって変化をもたらしているのです。

このほかにも、35歳以上の高齢出産であるパターン、日々の疲れやストレスが過剰に蓄積されてなかなか夜が寝つけないパターンなど様々です。まずは、気を養う作用のあるキャベツのおひたしで元気を付けましょう。

血虚な方の場合は?

血虚タイプの方は妊娠後期になると、ドックンドックンと言った動悸に悩まされる事が多いですが、高血圧や蛋白尿にはなりにくいですので、妊娠高血圧症候群については心配する必要はないでしょう。

ただし、血虚の症状が進行してしまうと体質の変化によって、皮膚を押してもなかなか戻ってこないようなむくみが生じる可能性があります。それだけでなく、血液不足は動悸や息切れ、貧血などの症状が発生する事も。

特に妊娠中は血液がより多く必要になりますので、元々血液量が少ない方にとってみれば身体に大きな負担がかかっている状態。心臓もフル稼働させていますので、身体も疲れ切ってしまうのです。

まずは鉄分を補うために、ほうれん草を多く摂るようにしましょう。野菜が苦手で食べられないのであれば、妊活サプリのような手軽に補給出来るサプリメントを使ってみるのも1つのコツです。

瘀血な方の場合は?

急にドカンと血圧が高くなるようなタイプとは違って、ゆっくりとそして緩やかに血圧が上昇していきやすいのが瘀血タイプになります。

慢性的に高血圧になりやすいのが特徴で、人によっては妊娠が終わった後も継続して血圧が高いままなんてケースもあるようです。出産後は落ち着いた生活がしたいですので、血圧が高いのは厄介ですよね。

瘀血は血液が停滞しやすいのが特徴なため、動脈硬化のような血管の病気と密な関係にあります。そこに、生活習慣やストレスなどの外的要因が加わる事で、より症状が悪化して病院に通わなくないといけなくなります。

さらに妊娠中は体調をコントロールするのも難しいですので、血管に負担もかけやすく赤ちゃんにも好ましくありません。まずはチンゲン菜で瘀血を解消しちゃいましょう。

気滞な方の場合は?

瘀血タイプが緩やかな伸びを見せるのに対して、気滞タイプは急激に血圧が高くなるのが特徴です。ただ、それがずっと続くのではあなく、一時的な事が多いですのでご安心ください。

このタイプは気の巡りが悪いため、過度なストレスや緊張を受けると心が強張ってしまい血圧が高くなりやすいのです。さらにはその影響で突然クラっとするめまいや体温の上昇なども感じやすいです。

食生活の乱れが原因で妊娠高血圧症候群になりやすい他のタイプに対し、気滞タイプは精神的なものが原因。まずはよく眠れるように意識をし、精神的にあまり気負わない生活を送るようにしていきましょう。

陰虚な方の場合は?

陰虚タイプは比較的妊娠高血圧症候群による影響を受け辛く、高血圧や尿にタンパク質が混じる蛋白尿で悩まされる事は少ないでしょう。

むくみもそれほど感じない場合がほとんどですので、妊娠中も割と快適に過ごしやすいのが特徴です。ただ、場合によっては身体の不要な水分が上手く排出されずにむくみになる場合もあります。

動悸や息切れを感じる場合は、血・気・水の内水が不足している場合が考えられますので、まずは意識して日頃から水分を取りいれるようにしてください。食事などではホタテなどが水分を補えるのでおすすめ。

痰湿な方の場合は?

妊娠高血圧症候群に1番悩まされやすいのが、この痰湿タイプの方になります。血圧が高いのはもちろんの事、酷いむくみにも襲われて蛋白尿も数値が出てしまうようになります。

そして余分な水分を常時蓄えている痰湿タイプは、身体の不要な水分が血管に混ざり相対的に血液量を増やしてしまいます。これが、血圧が高くなってしまう原因なのですね。

やはり痰湿タイプは妊娠高血圧症候群になる要因である食事を見直さなければいけません。塩辛いものは血圧を上げ、むくみを作り出しますので、まずは野菜を中心としたヘルシーな食事を。

とりわけ高血圧に効果的だとされているヘルシー食材が大豆です。納豆でも良いですし、大豆を美味しく無駄なく頂ける豆のスープなども身体を温める効果があり、二度美味しいですよ。